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カイロプラクティックのキャッチコピーとは?

“長年悩まされていた症状や、スポーツや事故などで大きな怪我をした後の後遺症が、カイロプラクティックの技術で回復した”

という自分自身の経験からカイロの道に進んだという話を他の先生方からよく聞きますが、私は全くそのような実体験がなく、なんとなく思いつきで手技療法の道を選び、23歳の時に飛び込んだカイロの専門学校で初めてその技を体験しました。

 

カイロプラクティックのイメージで残念ながら定着しつつあるバッキボキ系の手技です。

 

おぉ、これが噂のカイロか!

めちゃくちゃ痛いし、頸の矯正の瞬間、一瞬目の前に☆が飛ぶけどコレがカイロなのね!

 

て感じで、毎日同期の子の練習相手をしてましたね。

 

前職はエステで痩身の業務をメインに行っていたので、諸悪の根源は全て“脂肪”と教えられていました。

脂肪がジャマしてるから脚がむくんだり太ったり、肩こりや腰痛も

“なんせ脂肪が原因です説”

をねじ込まれていました。

(さすがに現代のサロンではそんなぶっ飛んだ事は言わないと思いますが!)

 

ちゃんと体の事を勉強しようと思って、

そこから飛び移ったカイロの世界でしたが、

“脂肪”が“歪み”に変わり、

“贅肉もみしだき”が“バキボキ矯正”

に変わったような感じでした。

 

まあ、そっか。カイロだしな。

“骨の歪みを矯正して、神経の働きを改善させる”

やもんな。

 

でも、なんか違うような気がする…何が違うかはわからないけど、思ってた感じと違う。

やっぱり柔道整復師とか、鍼灸師みたいな国家資格を取らないとダメなのか?体に触れる仕事は諦めようかな、と悩んでいたりしました。

私のように、なんとなくこうゆう感じの仕事がしたいな〜、で始めた方は、行く学校を間違うと必ず頭打ちをくらっているのではないでしょうか。

 

その頃はカイロプラクティックに本物とそうじゃないのがあるなんて知らなかったし、エステやリラクゼーション系と同じという認識もあり、日本におけるカイロプラクティックの歴史なんて当然知る事もありませんでした。

 

私がしたかったのは捻挫や打撲の治療ではなく、

〈病院に行っても治療してくれないような、体の悩みに寄り添う事〉

だったし、とくに女性の方に喜んでもらえるような手技を身につけたかったので、当時の専門学校ではあえて自分はバキボキの怖いやつは積極的には練習せず、上達もしなかったので先生からめちゃめちゃ怒鳴られてましたね。

講師の先生からしたらそりゃ怒鳴りたくもなるわな、て今は思いますが、結果的にそれで良かったなと思います。

 

で、

“骨の歪みを矯正して、神経の働きを改善させる”

ですが、このフレーズってどう思いますか?

すごく自然で違和感がないと思いませんか?

 

“余分な脂肪を燃焼させてスッキリボディへ♪”

と同レベルで違和感ないですよね。

 

キャッチー、耳触りの良い、よく見かける、そんなフレーズですよね。

実際に私もこのようなフレーズをよく使っていましたが、

 

これってかなり要約されているとゆうか、

厳密に言うとぜんぜん違うとゆうか、

はっきり言ってお門違いとゆうか、

(どこがどう違うかをサラっとご説明できる程のスキルがまだございませんので、追々!!)

 

やはり本物のカイロプラクティックと、そうじゃないものの間には大きな差があったのです。それを知るまでにかなりの時間がかかりましたが、本物じゃない方を経験したからこそ辿り着けたのかなとも思いますね。 

もし、23歳の時に国際カイロプラクティックカレッジを選んでいたら?「逆に、本物しか知らない」状態ってどんな感じなのでしょうか。今度卒業生の先生に聞いてみよっと。

 

 

万人の心を強く捕らえる宣伝文句を、カイロプラクティックにつけることは出来ません!

 

とは言っても、皆さまの気持ちを惹き付けないと仕事になりませんので、なるべくわかりやすい言葉でカイロプラクティックの素晴らしさを伝えていけたらと思います。それが本当に難しい。

 

つい歪みがどうだ、とか言ってしまうんですよね!

 

なぜ体に問題が起きているのか、早く解決したいからキャッチーな理由の方が頭に入ってきやすいし、術者も喋りやすいし患者さんも納得しやすいからそうゆう定型文みたいなものが色々出来るんでしょうね。

まあ、そんなん言い出したら世の中のものほとんどそうやんって話ですが!

ただ、カイロプラクティックや手技療法は、間違って施術を行うと確実に体を悪化させてしまうから大変です。

 

バキボキ系の手技もそうでしたが、万人に受ける商業的な雰囲気が当時の専門学校に入った時の“なんか違う”感だったんだなと思います。そっち系はエステで十分…と思っていたのにまたかよ!と思ったのか、単に当時の自分の意志が弱くて流されていただけなのか…

 

とにかく、正しいカイロプラクティックの考え方が、万人の方にとってキャッチーになる時代が来て欲しいものです!

 

その為には、自分自身の勉強がまだまだ足りません。

日々前進!