古代エジプト・インド・中国では、からだの痛みは悪魔や死者の霊によるものと信じられていたそうです。(お祓いをすれば腰痛が治る、今でも似たような感じのってありますよね?)
しかし、いや悪霊はちゃうやろ、というハナシになり、
体の中に流れている血液や粘液のバランスが崩れることで痛みが起こるのではないか?
いやいや、心の問題から起こっているのではないか?
などなど、古代から時代が進むにつれて考え方も少しずつ変わってきます。
悪霊説の時代はそれが最先端の科学だったということかもしれません。
それを探求していくうちに新しい発見があり、説が塗り変えられ、また研究が進み、発展しては別の説が出てくるという流れです。
新しい説というのは専門分野の人にしか理解できないもので、いつの時代でも最先端科学というのは端から見るとオカルトにしか見えないかもしれません。
腰痛に関して、現代の整形外科の中でも様々な理論が展開されましたが、
【椎間板理論】
が有力である時代が長かったと聞きました。
一般の方でも、腰痛=椎間板ヘルニアと認識される方が多いと思います。
お医者様に画像診断で「ここの椎間板が出てるから…」と言われた日には椎間板ヘルニアの太鼓判を押された感覚になるのではないでしょうか。
しかし、重度の椎間板脱出等を除いては、その椎間板手術を行っても腰痛が治ることは少ないとも言われています。
さて、カイロプラクティックの科学においても臨床に立たれている先生方によって日々ブラッシュアップされています。
そもそもカイロプラクティックと聞くと、普通の人はどんなイメージを持つでしょうか。バキボキするやつですよね?はよく言われますね。カイロプラクティックはバキボキはしないです。
施術がどうこう以前に、完全に遮断してくるパターンも多いような気がしますね。
よくあるのが初対面の方に職業を聞かれ、
「カイロプラクティックやってます」と言うと、
「あーー、腰痛とか肩こりとか全然ないんだよね〜〜」
と返ってくることがあります。
忖度しますと、なんか苦手・怪しそう・オカルトやん・こんな感じですかね。
昔、初めてカイロプラクティックの専門学校に入ろうと決めた時も、友達にすごくイヤな顔をされたりしました。なんでイヤなのか、言うのもイヤだと言われました(笑)
こりゃよっぽど酷い目にあったんだろうなぁと思って、それから自分もなんとなくカイロやってますって言いにくくなってしまった時もありました。
オカルトというのは非科学的なことを差しますが、カイロプラクティックはオカルトなのでしょうか。
カイロプラクティックでよく用いられる「イネイトインテリジェンス(自然治癒力)」という言葉があります。
カイロプラクティックでは神経の働きを脊柱や筋肉の調整によって改善させ、自然治癒力を最大限に発揮させることを目的としています。
一般の方がカイロプラクティックのオカルトポイントを挙げるとするなら、ここではないでしょうか。
しかし、怪我をしても自然と傷口が治ったり、風邪をひいてもしばらく休むと治ることも、自然治癒力のひとつです。なぜ傷口が自然に塞がるのか、専門家の方に聞いたら詳しい回答が返ってくるでしょうが、普通はそこまで深く考えることはありませんね。
なので「自然治癒力」というコトバ自体には抵抗はないと思うのですが、カイロプラクティックwith自然治癒力となると閉店ガラガラになる人が多いような気がします。
整形外科は重度の椎間板ヘルニア等を手術によって外科的に処置する、
カイロプラクティックは腰痛を手技によって内側から処置する、
両方とも自然治癒させるための方法と考えてもらえたらなぁと感じますが、なかなか難しいようです…
私はカイロプラクティックを勉強している身ですが、そうゆう一般の方から見たカイロプラクティックというのもよくわかっているつもりです。おそらく自分自身がカイロプラクティックのまだ入り口に立ってるくらいだからでしょうか。
あと、以前にボキボキ系の技を受け続けて、その時からの骨の変位が今も残っているので、カイロに対して悪いイメージを持ってしまった人の気持ちもよくわかります。
カイロや整体などでの不適当な施術によって起こる痛みは「医原性疾患」のひとつと言われますが、これもまた正しいカイロプラクティックで改善できる可能性があります。
先に言った通り、科学の最先端はオカルトと隣り合わせです。
カイロプラクティックの科学もたくさんの先生方が日々臨床で経験を積まれ、基礎に基づいたより良いカイロプラクティックを研究し続けていて、私は未熟ながらその恩恵を授かっています。
あぁだこうだと今回も長いログになってしましましたが!
最後まで読んでくれたそこの貴方、本当にありがとうございます。
要するに、カイロプラクティックはめちゃめちゃサイエンティフィックでっせという事です!