足関節の解剖学
足の関節はざっくりと以下の6種類に分かれています。
・距腿関節
・距骨下関節
・横足根関節
・中足足根関節
・中足趾節関節
・趾節間関節
足関節の役割
〈脛骨〉は体重を足へ伝え、また足から体重に対する抗力を伝える役割があります。〈腓骨〉は足首を安定させる働きがあります。
〈距骨〉はこれら脛骨と腓骨を、足と結びつける役割があります。
〈足〉は、上にある全ての筋骨格を支える基盤となります。
体のいちばん上にある脳からの命令は、脊柱や股関節・膝関節を介して足まで伝わります。
足の役割は、体にかかる負担を軽くして全身を支えながら前へ進み、平衡を保つことです。
足の関節は怪我で負傷しやすく、また姿勢によっても障害を受けます。
上の図は右足を内側からみたところです。
横足根関節から先の関節は、足の裏のアーチを保ち、足の安定性と弾性を高めるという働きがあります。
足関節を保つ軟部組織
・前脛骨筋
・後脛骨筋
・足底靭帯
・足底腱膜
これらの軟部組織によってさらに足の裏のアーチが安定します。
〈扁平足〉は、これらの筋肉や靭帯の緊張や、足関節が正しい位置をキープ出来なくなることで起こります。
足関節を安定させるための靭帯は大きく分けて内側に4つ、外側に5つあります。
ばね靭帯・長足底靭帯は、足のアーチを作る役割があります。
足関節の急性外傷で最も多いのが〈内反捻挫〉で、外側にある前距腓靭帯や踵腓靭帯が損傷を受けます。